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【新世界物語。】大阪のテーマパーク新世界ー全力で一生懸命遊びで溢れかえる街ー

「あ、やばっ。寝過ごしちゃった。」

仕事帰り、疲れ切った僕を心地よく揺らした御堂筋線は
動物園前駅というなんともファンタジーに溢れる名前の駅に連れてきた。

「天王寺まで一駅だし、夜風でも浴びながら歩いて戻るか。」
何気なくふらっと降り立ったその駅は普段使いしている街並みとはかけ離れた
独特の雰囲気とおびただしいネオンで主張してくる。

手招きのような誘いを感じるようにふらりふらりと動く足の赴くまま
辿り着いた先は新世界という魅惑で溢れかえった活気あふれる街。

今でこそ夜遅くまで時間を気にせずに飲み明かす自由で奔放な若者たちや
少し大阪のディープスポットとして興味本位でカップルを招きいれる街だが
この姿になるまでは波瀾万丈の時代を過ごしたそうだ。

全力で一生懸命遊びで溢れかえる街。
そんなキャッチーなセリフがここぞと似合う街はないだろう。


映画館、麻雀、射的、昭和レトロさが溢れるゲームセンター。
当時から変わらない少し渋い娯楽がそこら中に溢れかえっている。
少し昔は100円玉とおばあちゃんの袖を握り締めながら
ゲートボールを楽しんでいた子供たちだってたくさんいた。

ただ、その裏腹競馬や賭け将棋など博打が横行する場所も存在し、
どこかで「危険で疎遠になる街」のイメージがあった。

今でこそ都市開発が進み、夜の癒しスポットと称される「てんしば」。
一昔前は「青空将棋」という賭け事が行われ、警察と賭け人たちが
口争いをするとても大の字でねっ転がれるような場所ではなかった。

ただ一点、ここは「全力で一生懸命遊びで溢れかえる街。」
このポリシーだけは1905年に開催された内国博覧会の時から
一切曲げることはなかった。

力強く、楽しむことをみんなに知ってほしい。

そんな大阪人のなにわ心が詰まった粋な心意気が、
この時代にあったちょっぴり偏屈でいびつな、
それでも愛される街へと変貌していったのだ。


今の新世界しか知らない事はとてつもなく幸せな事である。
ただこの街は今まで多くの人に支えられて今日まで居てくれている事も
ふとした時に思い出してほしい。

「兄ちゃん!どしたんや、そんな疲れた顔して、ほらいっぱいだけ奢ったる。
人生疲れた時は息抜きが明日頑張るための1番の栄養やぞ。」

知らないうちに肩にかかった重しのような
日々積み重ねた荷物を少しだけ下ろしてもいい、そんな気分になった。

「また寝過ごした時は、一駅分だけ歩いてみよう。」

今日という頑張りを受け入れてくれて、明日への励みをくれる力強い街に
今日もまた、誰か恋をする。