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【新世界物語。】波乱万丈な歴史、ゆえに魅力的な街「大阪新世界」ープロローグー


「ねぇ、新世界いかない?」
朝のまだおぼつかないよちよち歩きの意識の中、ぽつんと来た1通の連絡をこそばがゆい目を擦りながら無意識に指を動かす。

「いいよ。いこっか、新世界。」
反射的にだってどこか人の心を躍らせる街への誘いを断れるなんて選択肢にもはやなかった。

こんなにも私たちの日常に溶け込んだ、気軽に喜びと癒しとほんの少しの刺激をくれる街に誘い込まれることに幸せを感じる何でもない休日。


今日はそんな人を惑わす、一見ふしだらで実は魅惑が詰まりに詰まった場所の昔の顔を話していこう。

大阪府民からも決して治安自体は良くない印象を持たれているものの、ひっきりなしに国内外、それも老若男女問わず人を招き入れるるつぼな街ができたのは1912年。

大阪財界が奮起してエッフェル塔をモチーフにした新世界のトレードマークと言っても過言ではない通天閣やロープウェイでシンボルの通天閣と行き来できるような国内でも珍しい「ルナパーク」というテーマパークを作り、当時の言葉を借りるなら「ハイカラな場所」として生まれ落ちた。

しかしながら環境の変化は残酷で、千日前の開業による人の流出や大阪大空襲にり一面焼け野原になってしまった大打撃により一時は壊滅状態に。
さらに追い討ちをかけるようにあいりん地区での労働者派遣などの要員でより一層近寄り難い、暗く辛い時間が長く続いた。

ただ時間の流れと共に、昭和レトロな古き良き街を嗜む風潮がドラマや映画で大抜擢されたり、大阪の下町の都市開発により活気あふれる街へと徐々に姿を取り戻し、再び愛される大阪になくてはならない街が、また戻りつつある。


最近では若者に人気のSNSを介した人気インフルエンサーがきっかけで、下町のおじさん達が通い詰める街が、一気に若年層で溢れかえる華と元気さを合わせ持つ、生まれた時よりも賑やかさを取り戻した活気あふれるパワフルな街へと劇的な変化を遂げて来ている、そんな新世界。

発足時は多くの人で賑わいあっていたのにも関わらず、
ひょんなことがきっかけで暗黒時代も体験したまち。
空いも甘いも飲み込んで、今の時代にまた返り咲こうとする、
根幹的な力強さを持つ街に集う人たちが作り出すグルメや娯楽、風土は
ある意味作り出された現代的なパワースポットであることはまず間違い無いと断言できよう。


「やった、嬉しい。楽しみだね、新世界。」

笑いも涙も、悲しみも楽しみも。
沢山の色々を背負い込んだ場所に今日も私たちは、足を運ぶ。